SCOOTER

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「容易=高限界」、SCOOTERが追求するシンプルでベストなコンセプト

SCOOTERのカタログやホームページ、雑誌等でも2017-2018モデルが掲載されていますが、簡単な説明文だけではその板の作りや乗り味まではなかなかイメージし難いですね。「SCOOTERの板ってちょっと難しいのでは?」というお声もいただきますので、ここでカタログの内容を少しでも深く理解いただくために先ずは20年以上変わらないコンセプトながら今なお進化し続けている2017-2018 DAYLIFE (ELS)を例にとってちょっとだけ詳しく解説したいと思います。
Daylifeはそのコンセプトである極上のフリーランを追求して開発され続けて来たモデルですが一言でフリーランと言っても漠然とし過ぎて何が何だか確かにわかり難いですね。何でも問題なくこなせるけど逆に何でも中途半端みたいなイメージにもなってしまいますね。

そこでDaylifeの求めるフリーランの開発コンセプトを簡単に言うならば、
「従来のハンマーヘッドやカービング専用モデルと同等もしくはそれ以上のスピードカービングと安定性を確実にしながらも硬さや難しさを感じない”容易な乗り味”を持つスノーボード」、というところでしょうか。
ここでいうスピードカービングとは、多くのカービングモデルのようにノーズのエッジを引っ掛けて曲がるターンではなくボードのたわみを使ったエッジ1本できれいな円弧を描くカービングのことなんですが、当然ロスが少なく今まで以上にスピードが乗るようになります。低速でもノーズエッジが常に引っ掛かっているような難しさもなくなりますね。また容易な乗り味とは低速での軽快な操作性もさることながらハイスピード時のボードの暴れなさやロングライドでの疲労感の無さなど、あらゆるバーンやスピード域において乗っていて快適な容易さでもあります。このスピードカービングと容易さが両立できてこそSCOOTERの提案する”気持ちのいいフリーラン”なわけです。単に物理的な軽さや反発などを追求するのではなく”乗り味”を追求しているわけですから、このフリーランというコンセプトが開発サイドでは極めて難易度の高い問題なんですね。
従来モデルの多くは(容易=柔らかい=低限界)、(難しい=硬い=高限界)、みたいなイメージが漠然とありますので(容易=高限界)、というのは非常にイメージし難いですし、矛盾しているようにも感じてしまいますね。
長年の間、全てのモデルでフリーランの乗り味とこの(容易=高限界)にこだわって来たSCOOTERでは、多くの独自のノウハウが生まれています。CST(コンタクトシフト)や3Rを繋いだパワーカーブなどはその一例ですが、ターン性能、安定性加速性などはボードのたわみを長年研究してきたSCOOTERの精通する部分でありDAYLIFEの真骨頂でもあります。
それでは2017-2018 Daylifeを解説していきましょう。

Daylife(ELS / Daylifeの技術をフル投入した”至上のフリーランを追求する"レディースモデル)
シェイプ:テーパードディレクショナルによる高い操作性と浮力
シェイプ(外形)はそのモデルの方向性を決める非常に大事な部分ですが、2017-2018 Daylifeではフリーランで重要となる切り返しの容易さとテール荷重のし易さ、そしてパウダーなどのあらゆる雪質を考慮してテール幅よりノーズ幅が若干太く設定されてます。これにパワーカーブと呼ばれる3Rの複合サイドカーブとノーマルキャンバーがバランスされ、素早い切り返しとテールの粘り、そして加速感を強調したDaylifeのテーパードディレクショナルシェイプとセットバック1cmというセッティングが生み出されています。

芯材構成:OGKウッドコア+中弾性グラスによる程よい反発と幅広い調整機能
Daylifeに求められるターン性や安定性を考慮し、軽量かつ反発が速すぎず遅すぎず、トーション(捻じれ)にも強いブナ材を使用したOGKコアと呼ばれる芯材を設定しています。これに中弾性のグラスファイバーを貼り合わせていくことでマテリアルから来るボードのバタつきや暴れを最小限にしながらフレックスバランスの調整幅を大きく確保することを可能にしています。この構成により曽根和広をはじめとするライダーらによるテストライドでベストな乗り味を生み出すフレックスバランスを存分に追求できる土台を構築しています。

サイドカーブ:パワーカーブによる均一のたわみ
ノーズとテールに小さめのRを、センター部分に大きめのRを繋いだ3Rによりハイスピード時にボードのたわみがセンターに集中することを防ぎ、均一なたわみを生み出すべく開発されたSCOOTER独自のサイドカーブ技術がパワーカーブです。詳しくは別項のパワーカーブでも解説しています。2017-2018 Daylifeではターン中のテールグリップを強化すべくノーズに小さめのR、テールにミディアムR、センターに大きめRを使ったテーパードシェイプとしています。テストライドではこの段階までに十分に計算されたテーパードシェイプの土台に合致するフレックスバランスを追求することで、必要な時に乗り手のパワーを足の下に集めて非常に強いエッジグリップとボードセンターがバタつかない安定性を確保することが可能になります。ボードが暴れる原因の1つとして、たわみが不均等で乗り手のパワーが十分に雪面に伝わらない状況が考えられます。カービングモデルのREBBONでも解説していますがこの辺がSCOOTERの持つ最大の特徴といっても過言ではありません。従来のノーズグリップに頼ったカービングでは難しかったターンスピードのアップやアイスバーンや荒れたバーンでのターン性能にも非常に大きく貢献します。グリップ感はあるけどスピードが乗らないカービング、もしくは雪質やバーンを選ぶターンではDaylifeの”気持ちいいフリーラン”というコンセプトとはちょっと違ってしまいますね。

足下プレート:SCOOTERミニマムプレートによる優れたパワー伝達
スタンスインサート周りに配置したプレートにより強度や反発を最適化しています。 2017-2018 Daylifeでは軽量化とボードのたわみを最適化するために緻密に計算されたミニマムプレート(必要最小限の)が配置されています。SCOOTERでは乗り手の持つパワーを効率よく雪面に伝えるためプレートによるフレックスの節や角を極力なくし、上からパワーをかけた時にプレート部分を含めたボード全体が均一の円弧を描けるようなイメージでプレートがデザインされています。 Daylifeのここ一番という時のエッジグリップは踏みたい場所にパワーを集中して点で踏んでいくことを可能としているからですね。

フレックスバランス:ミッドフレックスでも圧倒的に高いカービング限界と安定性
上記のようなシェイプや構成に対して最終的にフレックスパターンがバランスされるわけですが、Daylifeではノーズサイドが若干硬めでテールサイドが若干柔らかめにバランスされ、全体的にミッドフレックスとしています。 簡単に言うとテールが踏みやすく使い易いバランスなんですが、曽根和広のような高速フリーランが好きなライダーの多くはいざという時のテール荷重が非常に需要なファクターとなります。シェイプと構成によって均一のたわみが出しやすいDaylifeではエッジ1本に乗ったスピードロスの少ないターンと、踏みたい場所にパワーを集中させるという動作が非常に容易になっていますが、このフレックスバランスによって特にテール側にパワーが集まり易くなっています。高速ライドでは基本的に荷重が前(ノーズ)に行きがちで、その分テールのグリップがあまくなります。荒れたバーンでのバックサイドターンでテールが抜けてしまうケースは誰もが経験していますね。いざという時のDaylifeのテールの粘りはDaylifeの計算されたシェイプとフレックスバランスが大きく貢献しているんですね。

20年以上におよぶデータが導き出した回答
単にフリーランといっても(容易=高限界)を実現するにはあらゆる要素を高いレベルでバランスするための膨大なノウハウを必要とします。Daylifeの持つ乗り味はSCOOTER発足当初から20年以上曽根和広をはじめとするライダーたちによって長い間磨かれ続けてきたものであり、スピードが乗り易く荒れ地にも強いターンを実現した本来の滑りを楽しめる唯一無二のフリーランと言えます。
従来のハンマーヘッドやカービング専用モデルと同等もしくはそれ以上のスピードカービングと安定性を確実にしながらも硬さや難しさを感じない”容易な乗り味”を持つスノーボード、なんとなくイメージできたでしょうか?
機会がありましたら是非このDaylifeのフリーランを体感いただけたらと思います。
Daylifeの技術を女性用に最適化した女性専用のフリーランモデルがELSです。女性陣は是非ELSを体感してみましょう。