エッジで滑るのか? ボード全体で滑るのか?
きれる板がいいのか、ずれる板がいいのか。これはボードテストをする上でもあなたが板を検討する上でも常に直面する問題でしょう。
一般的にはきれることがいいとされている場合が多いですが、フリースタイルボードを開発するにあたっては実はそうでもないのです。Scooterの開発やテストではいかにずれるか、とい うことを常に念頭に置いています。実際、きれるだけの板を作ることはそれほど難しいことではありません。
言い換えれば、“きれる”板というのはいくらでも作ることが可能ですが、逆に“ずれる”板というのは格段に開発が難しくなります。しかしながらこの“ずれる”という観念こそ板の乗り味を左右する最重要要因といってもいいでしょう。いわゆるオーバーエッジングでの滑走状態では一見きれているように感じても実はスピードダウンや加速減が起きていることがあります。又、自分の行きたいラインを通れなかったり、勝手に板が反応してしまったり、逆エッジや引っかかりなど、良いところがありません。これはカービングターン、パイプ、パークなど、全てのライディングスタイルに影響する基本性能です。
きりたい時にきれ、ずらしたい時にずれるという自由な操作性能が最終的に高次元のライディングを可能にするのです。きれすぎるということはスムーズなターンの障害になり、自由で安全なボード操作の妨げにもなっているのです。 Scooterの板は全ての機種でこのオーバーエッジングを抑えるシェイプとフレックス、そして芯材構成を実現しています。更に年間100本を越えるテスティングにより、粘りの在るエッジングと快適な操作性を極めて高いレベルで確立しています。